スキー場と路線バスについて

スキーを楽しむにあたってはある程度の標高のある傾斜地を選ぶ必要がありますので、日本アルプスをはじめとする高山の山麓にゲレンデが展開しているのが普通です。そこで現地までの移動手段が必要になってきますが、自宅から直接向かうことができるマイカーを持っていないのであれば、路線バスなどの公共交通機関を使うのが便利といえます。実際にゲレンデまでの路線バスがあるのかどうかですが、たいていの場合には地元の交通事業者のほうでも大量輸送の需要を背景として適切な路線を運行しています。なかには冬場のスキーシーズンだけは通常よりも延伸してゲレンデのごく近くまで到達できるようにしていたり、需要にあわせた増便をしていたりすることがあります。

また地元の自治体にとってみても、観光やスポーツで外からの旅客が増えることは地元経済の振興にプラスになると考えていますので、いわゆるコミュニティバスの一種として、地元の交通事業者に委託して循環バスなどを独自に運行させていることがあります。この場合はその自治体の区域内にある名の知られた温泉地、農産物や工芸品などの地元の名産品の即売場、現地の観光案内センター、その他神社仏閣や瀑布などの観光スポットなどが停留所に含まれていて、さらに観光目的で使うのにも便利です。そのほかには現地の旅館やホテルなどが送迎バスの一環としてスキーツアーの参加者だけを対象として運行しているものなどもあります。この場合は一般乗合とは趣旨が異なりますので、対象が限定されてしまうことから、現地の案内パンフレットやホームページなどを確認しておくことが大切です。