長野県のなかでもかなり北部の奥まったところに位置していて、昔から温泉街として知られ、野沢菜の発祥の地ともいわれている野沢温泉ですが、温泉めぐりの観光だけではなく、冬場のスキーの適地としても、毎年多くのスキーヤーが訪れています。野沢温泉のあたりに展開しているゲレンデは、実は大正時代からすでに営業を開始していたという実績をもっていて、歴史に裏打ちされた人気ともいえます。野沢温泉の場合には、山麓からリフトで頂上方面まで移動するときの高低差が大きく、コースも多様なため、さまざまなレベルを持ったスキーヤーに対応可能なところが、ほかの地域とは大きく異なるところといえます。また、スキーだけではなく、同じウインタースポーツのひとつのスノーボードを楽しむための利用もさかんで、パウダースノーエリアとよばれる、特に滑るのに適した場所がいくつも存在しています。

このように、野沢温泉はスキー、スノーボードの両方にとって、最適な場所になっていますが、もうひとつ忘れてはならないのが、名前にもある温泉の楽しみです。宿泊をする場合には、天然温泉の露天風呂や内風呂がある、さまざまなホテルや旅館をターゲットとして選択することができます。馬刺しや熊肉料理など、ご当地ならではの食材でつくられたグルメがこうしたホテルや旅館では提供されることもあります。一日滑って疲れた体を温泉で休めて、おいしい料理でエネルギーを回復することもできる、たいへん恵まれた環境といえます。